どうということもない

どうということもないけど 忘れたくない

自炊ひとり飯

 

久々に体調を壊した。何か文でも書きます。最近は体を壊していないと文を書く気にならず…いえ元々大学の頃はずっと壊れてたのかもしれませんが…24歳独身女性、9.5畳の部屋からお送りします。というか、わー。このブログ。大学の頃の文がまだ世にあるのが恥ずかしいような、まあいいか。しばらくは消さないでおきます。

ひとりで暮らす、を、テーマに何か書きたいと思っていました。例えばほら、向田邦子さんの三十代で一人暮らしを始めてからのエッセイでは、人目を気にせず品が悪くなってしまったという一節がありました。でも、私の方はというとどちらかといえば逆で、ひとりで暮らし始めてから深酒を控える様になり、家で一人飲みなんてするかもなと思って酒を買い込んでも一向に減らず。部屋も散らかり放題かと思いきやある程度散らかすとなんとなく掃除したくなり。毎日湯船にしっかり浸かって土鍋でご飯も炊く。苦手だった洗濯も得意分野になった。誰かがやってくれるという期待感が全くないので、自分の世話を全て自分でする。そうするとなるべく自分を甘やかしたい体質なのか、自分の身体にできる限り全ての気を遣って、今日までやってきた。

一人暮らしを始めて約二ヶ月が過ぎた。数度具合が悪くなることもあったがここまでしっかり目に熱が出たりしたことはなかったし、我ながら自炊を頑張り洗濯を頑張り、睡眠にも気を遣ってきた。そうやってきたはいいが、一昨日完全に調子に乗って四次会まで粘って飲み続けたせいなのか、関節の痛みに発熱、しっかり体調不良。こうなるとなかなかだるく、服を着替えるのも買い物をするのも本当に辛い。水分の確保は避けられないので、二リットルペットを買い腕に下げると、その部分からドッと腕が抜け落ちそうな気分になる。

しかもとても食事に気をつかう家に育ったので、具合の悪い時は煮込み料理、サラダ、味噌汁、もう一つおかず、ご飯と揃っていないとなんとなく気が済まない。ということで18時から19時まで丁寧に料理を仕込んだ。卵を三つとネギを混ぜて、和風出汁をいれた卵焼き。中辛でもしっかり辛いジャワカレー。カレー種として冷凍している人参玉ねぎじゃがいも、豚肉を焼いた後に煮込む。具合が悪い時は必ず生姜だ。生姜、人参、玉ねぎ、じゃがいも、大根と豚肉を焼いて水を加えて煮込む。キャベツは千切りにして小さいボウルに盛り付ける。ご飯は冷凍したやつを温めて、乗るか乗らないかギリギリのちゃぶ台に載せてがっつく。全て残さずペロリと食べる。

風邪の回復には体力が必要。体力の回復にはご飯と水が必要。とにかくしっかり噛んでじっくり食べる。おいしい。豚汁はネギの青い部分の味が濃い。卵は焼き時間が長めだからか少しパンケーキっぽい。じゃがいもの溶けかかったカレーは玉葱の甘味と旨味が詰まっている。美味いもの以外全て悪、という些か過激派な家に育ったから、自分一人の口に入る食べ物もかなり気を遣う。まずドレッシングはキューピーでなくてはならない。特にごまドレ。こってりとした旨味と甘さ、少しの酸味がよく混ざってシャキシャキのキャベツに合う。嗚呼、酔っ払った日に買ったどっかのプライベートブランドのドレッシングを早く捨てたい。

しっかり食べた後は薬。私は麻黄湯ロキソニンを飲むことが多いが、まだ微熱なのでイブと麻黄湯にしておく。ちょっと前まで粉薬が本当に無理だったが、漢方薬が粉の方が遥かに効くことを身をもって実感したので、今では漢方粉薬信者だ。イブと麻黄湯を飲んで、なんとなく食べ足りない気がしたのでスイーツでみかんを食べる。みかん。こいつはすごい。手頃な大きさ、冬にかけての甘み、酸味。ぷちん、とはじける溌剌とした歯ごたえ。もうここまでいい食生活してよく寝てまだ治らなかったら諦めます。ダメ押しで換気して布団乾燥機と加湿器もかけて、それでダメならもうダメだよな。明日の朝は買ってきたフルーツヨーグルトと目玉焼き。明日のお昼はカレーうどん。夜は多分鳥とネギの照り焼き、納豆ご飯、豚汁残り、キャベツサラダ。明後日はどうしようか。

実はお気づきかもしれないが、毎日ご飯のことを考えるのが本当に楽しい。たまのご褒美に牛肉、塩鮭、明太子。白米オンリーで食べる時は自分に優しくしたい時。基本は麦ご飯か玄米。卵と冷凍肉、チーズ、乾麺、ベーコン、キャベツは絶対切らさない。毎日闘う、冷蔵庫とのチキンレース。外で済ませるより中で温かいご飯が食べたい。炊き立ての土鍋ご飯をかきこむ至福。これは一人じゃないとできない、史上最高の楽しみ。給料日は肉2キロ買って冷凍。わたしはもうオトナだ。

ひさびさな癖に、飯の話ですみませんでした。ではまたどこかでお会いしましょう。