どうということもない

どうということもないけど 忘れたくない

モンキーパンチ先生へ捧ぐ

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あなたの凶報から始まる一日。

それでも日常が訪れる不思議。

 

本気で大好きなんです。

ルパン三世という漫画作品が、そしてモンキーパンチ先生が。

パキッとした色遣い、洒落た言葉つかい、セクシーさ。いつもどんでん返しの起承転結。

絵も内容も最高にお洒落で、ニヒルなんです。クラリスにお花とか死んでも渡さない。それがすぐ灰になって、高笑いしながら、「お前もいつかそうなるサ」なんていう男なんです。原作のルパンはね。性格がよろしくないの、すぐセックスするし、決まった相手もいないし、人を騙し、盗む。

 

元々ルパン三世のテレビスペシャルが大好きで、その日は一年のうちの一大イベント。

こまっしゃくれた中学生だった私は、デビルマンAKIRAを読み漁りっていて、ある日書店の漫画文庫コーナーでルパン三世の原作漫画を見つけました。

 

買って読んでみると、私にはビリッとした衝撃が走ったのです!なんこれ!思ってたんと違う!

 

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「自分はヤバイ物を見つけてしまった」これがその時の感想でした。殺すか殺されるか、ヤるかヤられるか。多角的なアダルティーは中2病の悶々した心に刺さりまくり、背筋がゾクゾクしました。

 

そこからは新ルパン、旧ルパン、ルパンY、新冒険、ルパン小僧と買いあさり、ガラケーの公式サイトに毎月315円の課金をして、駄々こねてアニマックス契約、着メロはゴエモンの「つまらぬ物を切ってしまった」でした。恥っずなにこれ、黒歴史ですね。あー恥ずかしいあー恥ずかしい。なんか確か二次創作とかもしてた。HTMLでクソダサいサイト作ってたし、あー恥ずかしい。

でも、大切な思い出です。HTMLはwebの藻屑と消えて、漫画は大学受験期に全員売られていきましたが…

 

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そうやっていわゆるルパン三世大好き期を卒業してしまった私ですが、モンキーパンチ先生の動向は気になり、常に検索してチェックしていました。あっ今追手門学院の講師なのか、とか、えっ北海道帰っちゃったんだ、とか。検索してたのなんてほんの3日前くらいで、あっ、北海道の故郷にいる、たぶん療養か何かなのかなあとは思ってました。でも、まさか亡くなってしまっていたなんて。

 

私が検索した時には、もう既に向こう側にいたのかもしれません。こういう時、本当にファンは無力ですね。

 

長くなってしまいましたが、最後ここに、謹んでモンキーパンチ先生、加藤一彦さんのご冥福をお祈りします。

 

あなたの構成力、表現力、コンピュータグラフィックスへの先見の明。全て素晴らしく偉大なものでした。遺していただいた、宝である作品を!少しでも魅力あるものとして、世の人々に伝えていければと、微力ながらそう、考えています…!

お疲れ様でした。

ありがとうございました。

大好きです、これからもずっと。

モンキーパンチといえば、最期はやはりこれでお別れですね。

 

 

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ご苦労さんでした。